ありとあらゆる日記

何を書くかはその日の気分におまかせ

風呂場にて思考せし事あるいはネーミングについて

「面白いことは起こるんじゃないんすよ!探すんすよ!」

 後輩の格言である。確かに言う通りである。

 

最近生活に刺激がない。刺激がないのは面白いことが起きないからだ。面白いことが起きないのは、待ってばかりいるからだ。身の回りの「オモロー」を自分から見つけていこうではないか。

 

 私は結婚していない。故に子供もいない。それなら子供に名前をつける代わりに、浴槽の名前でも考えてやることにする。

 

 昔読んだネーミング入門書の内容を思い起こす。その本には数々のネーミングテクニックが記されていた。一つ一つ実際に試してみよう。

テクニックその1:音はそのままで表記を変える

平仮名→カタカナ、平仮名→漢字、漢字→平仮名などなど、表記を変えるという手法。

 

『浴槽』→『よくそう』

『浴槽』→『ヨクソウ』

 

この手法単発で良い名前になるのはごく稀である。他のテクニックと組み合わせる必要がありそうだ。

 テクニックその2:音はそのままで数字や英語に変える

例えば「愛」を「I」に、「肉」を「29」に変えるやり方といえばわかりやすいだろう。

 

『浴槽』→『よくそう』→『49saw』

 

インパクトは出たが代償として意味不明になってしまった。「49は見た」不思議な日本語だ。

テクニックその3:外国語を使う

よくある手が非常に効果的な手法。SHARP(尖っている)、スピッツ(spitz:尖っている)。同じ意味でも言語が違えば印象も変わってくる。

 

『bathtub』

 

勿論直訳したのがそのまま使えるのかは別問題だが。

テクニックその4:略語を使う

NECは「Nippon Electric Company,Limited」の頭文字を取った略称だそうだ、その類い。

 

『Good  Bath Time』→『GBT』

 

「G(ガチ) B(勉強) T(タイム)」

廃人ツイッタラーになってしまう。即却下。

テクニックその5:理念やイメージを名前に込める

AEONはラテン語で「永遠」の意味。会社が永遠に続くよう願いを込めて名前をつけたに違いない。

浴槽の理念は何か。快適な入浴時間の提供か、はたまた清潔さを保つことか。

ラテン語で「清潔」は確か・・・

 

claris(クラリス)』

 

色々な所で使われすぎている名前だ。

ネーミングにおいて一番忌避すべきもの、それは「被り」。

テクニックその6:人名をそのまま使う

ファッションブランドに多いやり方。シャネルやキャサリンハムネットなど。

風呂と聞いて連想する有名人といえば、

 

・カラカラ帝

アルキメデス

・ナポレオン

 

あたりではなかろうか。

偉人の名前を拝借して、

 

『Mr.アルキメデス

 

案外悪くないネーミングだと思った。だが5秒後気の迷いだと気付いた。私は我に返った。

テクニックその7:アナグラム

スポーツ飲料「DAKARA」は「からだ」のアナグラムになっている。

 

「バスタブ」→「スタバブ」

 

スタバ部…リア充の巣窟ではないか…

テクニックその8:擬人化

物を人に見立てた名前。代表格:ガリガリ君

浴槽にはお湯を入れるので、

 

『ゆっくん』

 

安直さが否めない。

テクニックその9:パロディネーミング

要はネタ系。商標権やら著作権侵害で訴えられて長続きしないのが難。だから例も挙げられない。

もしも我が家の浴槽がジャグジー風呂だったら・・・

 

『噴き出しジャグジー  横から打つか? 下から打つか?』

 

にしたかったなあ・・・

 テクニックその10:オノマトペを使う

擬音語や擬態語を取り入れたネーミング。代表格:ガリガリ君。君は偉大だガリガリ君

 

『サラサラ槽』

 

パッと上記の名前が頭に浮かんだ。

「槽」の表記を変えて、

 

『サラサラ荘』

 

「家のようにくつろげるアットホームな浴槽です」

こんなキャッチコピーがつきそうだ。

テクニックその11:二つの単語をくっつける

王道にして最強のネーミング法である。

 

カルシウム+サルピス⇨カルピス

 

突然、さっき没になった『クラリス』に「湯」をくっつけてみたくなった。

 

湯+クラリス⇨湯ラリス⇨『ユラリス』

 

なかなか良い名前ではないか。「ゆらり」という温泉を連想する擬音語が含まれている点も評価が高い。その上、名前としても呼びやすい。

 

自分としては得心がいったので思考時間を以上で終了する。浴槽よ、今日から君の名前は『ユラリス』だ。頭を絞って考えた甲斐があったものだ。ふう、疲れた。体も温まったしそろそろあがるとするか.....................

 

 

30分以上湯船に浸かり、のぼせ上がったのは言うまでもない。